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少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

春霖

あとがき

気づけば2月になってました。 春霖これにて完結です。 終わりなんやねん!?って感じでしょうが、ああいう感じなんですいつも← 結末の書き方がねーちょっとあれなんですよねーこれ課題です。← そもそも、この中編くらいの話を突然始めたのは、たまたま大和言…

スロースターター

少しの距離感にもどかしさを感じながら何をするわけでもなく、ただ二人、肩を並べて歩く。 ヒールを履いているとは言え、彼女は俺より身長が低いため、少し肩の位置がズレている。 それすらも何故か嬉しかった。 『もうこうやって重岡さんと帰ること、なくな…

そんな伏線どこにあったのか

それは火のないところから煙が立つかのような衝撃だった。 いつものように家を出て、途中でコンビニにより、いつもと変わらないおにぎりを買って出社すると、社内の掲示板に人だかりができていた。 「あれ、、、?あ、神ちゃん、どうしたん?これ。」 「おぉ…

聞き返さなかった故、

家に帰って読んでみたが矢張り俺には分からなかった。 そんな墜落論と共に出社する日々が数日続いた。 「よし。じゃあ、中間さんお先失礼します。」 「おう。お疲れ。」 定時をゆうに超えていた午後7時。 まだデスクでカタカタしている中間先輩を横目にオフ…

人間は生き、人間は堕ちる。

『太宰は無頼派って言われたんですけど、あとは安吾とかオダサクとか。』 「安吾は確か坂口安吾やんな。オダサクは?」 『織田作之助です。夫婦善哉を書いた方です。大阪の方で小説は関西弁で書かれているので読みやすいかと。』 「へぇ〜、、、そうなんやぁ…

劣等感に苛まれた男

太宰治っておもしろい人ですよね。 彼女は突然そう言った。 「太宰治?人間失格の?」 『はい、そうです。本名津島修治。青森の出身です。』 「へぇ〜青森なんや。」 『はい。3回カルモチン自殺未遂を図って、4回目入水心中で亡くなられました。』 「え、カ…

2人コンビニ

暫く、多忙な日々が続いた。 通勤ラッシュ前に出勤して、終電間際に帰社する。 そんな時間に受付が空いてるはずもなく、彼女に借りた赤い傘はデスクの横で佇んだまま。 その傘を横目に手を動かす。 次、会えるのはいつなのだろうか。 まぁ、受付に行けば会え…

口角を上げずにはいられない

じゃあここなんで。と傘を渡されそのまま去っていった彼女。 傘を渡してくれた時に触れた手が少し熱い。 しかし、彼女がお喋りなことに驚いた。 伝説の他にもよく質問をしてくれて。 部活はやってたのか?とか大学はどこだったのか?とか。 その代わり、彼女…

必然なのかもしれない

「ほら、行こ?」 『あ、はい。どうぞっ』 そう言って静かに傘を開いて半分空けてくれる彼女。 「どっち方面なん?」 『こっち、です。』 「お、じゃあ一緒やわ」 つい、嬉しくなる。 『重岡さん、笑うと笑窪、できるんですね。』 「ん?せやねん。けど変な…

長雨が連れてきた

ここ最近の春霖で、寒い日が続いていた。 朝、天気予報を観ずに家を出た時は太陽が雲から顔を出していたので、今日は晴れや、と思い、そのまま出てきてしまったのだが、仕事を終え、帰社しようと外に出ると大粒の雨が容赦なく地面に叩きつけられていた。 「…