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少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

海に向かって叫んだ二文字は



彼女を自転車の後ろに乗せて夜の海へ漕ぎ出した。

もうすぐ卒業で、まだ進路が決まってない奴らが焦りだす頃。

俺はAO入試で夏にしれっと地元の大学に合格して、あとはもうすぐ自由登校になる日を待つだけという状況で。

自転車の後ろにいるかほも推薦入試で東京の大学に進学が決まってた。

『ねぇ、だいちゃん?』

「ん?」

『卒業したら、こうやってだいちゃんと一緒におれんくなるんやなぁ』

そう言って、俺の服をギュっと握るかほ。

「せやなぁ・・・今迄ずっと一緒やったのになぁ」

『寂しいなぁ』

「・・・たまには帰ってこいよ。」

『え?』

「俺も、その、寂しいから・・・」

少し音を鳴らしてペダルを踏んだ。

『ふふっ・・・うん。帰ってくる。だいちゃんのために帰ってくる。』

そう言ってかほは俺のお腹に腕を回した。


海に向かって叫んだ二文字は

私も!なんて笑顔で言う彼女がそこにいた。



言い訳←

はじめに書いた一文は如何の引用です。

かほしげちゃんをイメージした一文です。

相手は重岡くん。

高校3年生の1月中旬。

受けても一緒やろ、な学年末テストが1週間後にあるくらいの時期です。

中学校からチャリ通の重岡くんはいつもかほしげちゃんを乗せて通学していました。

そんな生活もあと少し。

重岡くんは今から出れへん?とかほしげちゃんを誘って近くの海まで向かっている時の一節といった感じです。

ちょっとシャイな重岡くんが意を決して告白すると決めて告白するまで。

2章2節くらいのイメージです。

(太字はタイトルで、細字は副題的な感じです)