少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

彼女が言うまでは


蹴った石が少女の踵に当たった。

「あ・・・ごめん・・・」

足元の石に気を取られて前を歩いていた彼女に気付かなかった。

彼女はふわっと笑って、その石を蹴り始めた。

そんな彼女の隣に並ぶ。

『だいちゃん、』

「ん?」

『こうやってさ、昔は石蹴ってるだけでそれだけで楽しかったのになぁ。』

そう言って、彼女は思いっきり石を蹴る。

その石は少し転がって落ち着いた。

「せやなぁ・・・」

はぁ、と溜め息をつく彼女。

「何か、あったん?」

『え?』

石を見つめていた目がこちらを向く。

「そんなん、言うの珍しいやん。」

『うーん』

そう言ってまたふわっと笑った。

彼女が言うまでは

言いたくないなら言うまで待とう。いつまでも。



言い訳

今回はりのちゃんの一節。

昔は何も考えなくても一緒に居たらそれだけで楽しかったのに

今は周りを気にして顔色伺わないと生きにくい。

なーんて思うことがあると思うんですよね。

思春期とか特に。

そんな時期を書いてみたかったのですが、1ミリも伝えられませんでした笑

相手はしげおかくん。