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少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

このベクトルはどこに


ヒールの音が遠くから聞こえた。

今日も会える!と胸を踊らせる。

歩幅的に今日は低めのヒールな気がする。

ここは区役所運営の図書館。

図書室より広いし、参考書も赤本もたくさんあるから受験生の俺にはありがたい場所だ。

図書館に通い始めたのは数週間前。

推薦入試に負けた俺はセンター試験を受けんとあかんくなり、のそのそと受験勉強を始めることにした。

一瞬で終わらせるつもりやったのに。

図書館とか無縁やと思ってたのに・・・と思いながら足を踏み入れ、センター試験対策の参考書を探していた時のこと。

「あっ・・・」

『あ、すみません・・・』

周りを見ていなくて気づかなかった。

たまたま同じ参考書を取ろうとしていたらしく、俺の手は参考書、彼女の手はその手前で止まっていた。

「いえ・・・ど、どうぞ・・・」

『え、でも・・・』

「どれがええか分からんくて目に留まったやつ取っただけなんで。」

『なら、それがオススメです。』

彼女はそう言って微笑み、下の段の参考書を手にした。


このベクトルはどこに

俺数ⅡB苦手や・・・


言い訳

ちょっとお久しぶり感ありますが、今回はりぃちゃんの一文です。

ただりぃちゃんがヒール履いてそうというイメージからこの一文が出てきたわけですが。

りぃちゃんはよくヒール(パンプスかな?)を履かれるそうです。

なんという偶然笑

お相手は小瀧くん。

推薦入試に落ちた高校3年生の小瀧くんが図書館に行って、家庭教師のアルバイトをしているりぃちゃんに出会ってときめいてしまったお話です。

その日から彼女を勉強の糧にしている小瀧くんが微かに聞こえるヒールのかつかつ、という音で今日も会える!とまぁ青春ってやつですね。

数ⅡBはただ自分が苦手なだけです。(まともに習ったことないですが。)