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少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

繋ぎ止めたいだけで


「どこに行くの?」と問えば、「遠いところ。」とだけ小さく呟いた。

「あれ、またおらん・・・」

さっきまで彼女は自分の席にいたのに。

窓から射し込む柔らかな陽射しに少し擽ったそうにしながら彼女は授業で書ききれなかった板書を書いていたはず。

それを確認したのは数分前のこと。

康二に話しかけられて目を離した隙に椅子は綺麗に机に収まっていた。

「康二ごめん、俺ちょっと急用。」

「え?ちょっと!」

康二の言葉を無視して鞄を掴み、教室を飛び出した。

行く所は決まってる。

そこは俺と彼女にとって思い出の場所。

「おった・・・何してるん?」

『・・・何にも。』

「帰ろ?」

『・・・もう少し。』

「じゃあ俺も。」

彼女の右手に自分の左手を重ねた。

繋ぎ止めたいだけで

好きとか嫌いとかじゃなくてただ。


言い訳

今回はみなみちゃんの一文です。

お相手は小瀧くん。

康二くん友情出演です。

丈さんと小瀧くんが2人並んでるところは自分的には想像できなかった笑

フラットなお話を書きたかったのですが果たして。