少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

あの日の誓いが


あの日のキミはまだ何も知らなかった。

「今日は?」

『大丈夫です。』

「分かった。20時。」

『了解です。』

いつしか手短に済ませるようになった会話。

人目につくところでは出来るだけ避けるようにしている。

しかし、出会った頃はまだお互い背伸びをしていて。

あの日は確か2人でマティーニを口にしていたと思う。

「今日は・・・帰りたくないなぁ・・・」

『え?」

「一緒にいたいなぁ・・・とか言ってみる」

そう言って彼は悪戯に笑った。

『・・・いいよ?』

「え?」

『いいよ。私も今日帰らない。』

そう言って彼の手に自分の手を重ねると金属音がした。


あの日の誓いが

貴方とのものだったら良かったのに



言い訳


今回は和泉さんの一文です。

ちょっとスリリングで罪悪感のある恋愛がテーマです。

会社の上司と部下といったところです。

ちなみにマティーニはなんとなくです。

バーに行ったらマティーニを先に頼めと言いますが、若者にはなかなか手が出せないお酒かな、と。

ちなみに自分は手が出せなくて飲んだことありません。笑

お相手は流星さん。