少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

聞かなければ良かった

君のあの表情が離れなくて。

HRも終わり、朝とは違い教室にいる人数が疎らな放課後。

私は終礼が終わり、ダッシュで屋上に駆け上がる。

今日もいるかな、なんて思いながらにやける口許を必死で隠す。

と、今日は先約がいた。

「あの、わ、私っ、向井先輩のこと、す、好き、です!」

会いたかった人の前には制服のスカートに皺が付きそうなくらい握りしめ、真っ赤な顔で「先輩」を見つめる少女。

とんでもない場面に出くわしてしまった。

離れようかどうしようか、なんて思っていると彼の声が聞こえてきて、思わず耳を澄ませてしまう。

「ありがと〜。でもごめんなぁ。俺、好きな奴おるねん。」

そう言う彼の顔は今迄見たことないくらい優しい顔をしていた。


聞かなければ良かった

気づいたら階段を駆け下りていた




ゆかかから頂いた一文です。

もはや一文ではない気がしますが笑

お相手は向井くん。

放課後、テニス部で練習する向井くんを眺めるのが日課でいつものように屋上に行くと、向井くんが告白されているところに出くわすという。

プラス好きな人がいることを知って失恋してしまう、という。

けど失恋じゃないというありがちなお話です笑