少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

2人コンビニ

暫く、多忙な日々が続いた。

通勤ラッシュ前に出勤して、終電間際に帰社する。

そんな時間に受付が空いてるはずもなく、彼女に借りた赤い傘はデスクの横で佇んだまま。

その傘を横目に手を動かす。

次、会えるのはいつなのだろうか。

まぁ、受付に行けば会えるのだけれども。

「あ゛〜疲れたぁ、、、」

とりあえずお昼や、と思い、鞄を開ける。

「、、、あれ?、、、ん?、、、あ。」

そうやった。今日は買い忘れたんやった。

とりあえず財布を掴み、オフィスを出る。

今日は少し遅く家を出たからコンビニに行く時間がなかったんやった。

ポケットに手を入れ、会社近くのコンビニへ向かう。

「鮭と、塩むすび、、、あ、すみません、あ。」

『あっ、』

最後の塩むすびを取ろうとした時、隣のいなり寿司を取ろうとしていた彼女に出くわした。

『お疲れさまです。これからお昼ですか?』

「あ、うん。今日買い忘れてもうてな。」

『私もです。』

そう言って彼女ははにかむ。

『あの、良かったら一緒に食べません?』

「え、いいの?」

『はい、どうせ一人ですし。寂しいじゃないですか?』

そう言ってまた笑う彼女。

「じゃあご一緒しようかな?」

そう言うと彼女は小さく喜び、いなり寿司を手にした。

 

 

2人コンビニ

今日は快晴