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少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

人間は生き、人間は堕ちる。

『太宰は無頼派って言われたんですけど、あとは安吾とかオダサクとか。』

安吾は確か坂口安吾やんな。オダサクは?」

織田作之助です。夫婦善哉を書いた方です。大阪の方で小説は関西弁で書かれているので読みやすいかと。』

「へぇ〜、、、そうなんやぁ」

『ですけど、私今これしか持ってなくて。』

そう言って、彼女は一冊の文庫本を鞄から取り出す。

その文庫本には【墜落論】と書かれていた。

「墜落論?」

『はい。安吾の作品です。良かったら。私もう休憩終わるんで行きますね。ありがとうございました。』

そう言って、彼女は文庫本を残し去って行った。

「こういうのが好きなんか、、、」

思わず溢れた独り言。

しかし、何故この墜落論を勧めてくれたのか。

そして、また借り物が出来てしまったな、と頭の片隅で思いながらデスクに戻る。

「あれ、それどうしたん?」

「あ、これ、さっき知り合いにもらったんすよ。」

通りがかりの中間部長に声をかけられる。

確かこの人文系やったよな。

「へぇ〜安吾ってまた渋いなぁ〜。」

そう言って、部長は自分のデスクに戻った。

 

 

人間は生き、人間は堕ちる。

深すぎてよく分からない。