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少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

そんな伏線どこにあったのか

それは火のないところから煙が立つかのような衝撃だった。

いつものように家を出て、途中でコンビニにより、いつもと変わらないおにぎりを買って出社すると、社内の掲示板に人だかりができていた。

「あれ、、、?あ、神ちゃん、どうしたん?これ。」

「おぉ、しげ。おはよう。赤紙や。」

赤紙とは、異動通達のこと。

今の部署から別の部署に異動になる際に社内に知らせるため、たまに活用される掲示板にその赤紙が貼られているらしい。

ちなみに退職や懲戒も同様に赤紙として貼られる。

しかし、最近年度が変わったばかり。

こんな時期に異動は出ないと言われているうちの会社で、今朝その赤紙が貼られたらしい。

「え?こんな時期に?」

「みたいや。退職通知やって。」

「ふーん、、、誰なん?」

「受付の美人さん。今月いっぱいらしいで。」

「、、、え?」

思わず振り返り、受付にいるであろう彼女を探す。

彼女は今日も変わらず笑顔を見せ、業務に打ち込んでいる。

「朝の癒しがなくなってまうなぁ〜」

神ちゃんがそう呟いた気がするけれども、今の俺には届かなかった。

 

 

そんな伏線どこにあったのか

そんなこと一言も言ってなかったやん