読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

少年は今日も夢を。

ただひたすらすきなことを。

こんなにも早いだなんて

それから彼女と話すことがなく、日々が過ぎていった。

気づけば彼女がいた場所には見覚えの無い女の子がいることが多くなった。

彼女がいないだけで少しの虚無感と寂しさが生まれる。

それほど彼女は自分にとっては他の人よりは特別な存在だったのかもしれない。

「、、、はぁ、、、よし。お疲れっす!」

まだデスクにいる先輩後輩に挨拶し、自分のデスクを後にする。

今日も空は翳りを見せている。

そろそろ夏が来ようとしていた。

「、、、重岡さん?」

「あれ?今帰り?」

名前を呼ばれ振り返ると、彼女が自部署でもらったと思われる彼女に似合うピンクの花束を持って立っていた。

「はい。お疲れ様です。最後の日に重岡さんに会えると思ってなかったです。」

そう言って、ふわりと微笑む彼女。

「今日で最後なんか、、、一緒に帰る?」

「いいんですか?嬉しいです!」

そう言って彼女はいつものように顔を赤くした。

 

こんなにも早いだなんて

知らない間にカウントダウンされていた